剣、花の下で死ぬ事
2005.9/2007.2
吸血鬼っていったら、どうしても優しい人のイメージしかない。 最近の小説の所為かどうか、吸血鬼っていうステータスは、 「おどろおどろしさ」を裏切った性格を伴うっていうのが常套だと思う。 というわけで、この吸血鬼も優しい。というより、ヘタレてる。 このまま、錆びて、折れるだけの、ツルギのなれの果てでも、 あかるいほうへ、あかるいほうへ。 どうか死ぬなら、剣よ、晴れた日に花の下で。